地元の定食屋が最高だった話|チェーン店より100倍うまい理由がわかった
先週、久しぶりに地元をぶらぶらしてたら、昔からある小さな定食屋に吸い込まれるように入ってしまった。外観はお世辞にもオシャレとは言えない。色あせた暖簾、手書きのメニュー看板、なんならガラスが少し曇ってる。でも不思議と「入りたい」って気持ちになるんだよな。で、実際に入ってみたら、これが本当に最高だった。久しぶりにこんなに食事で感動したのを覚えてたくて、今日はその話をしようと思う。
外観からして「ザ・町の定食屋」だった
その店、名前は「めし処 さかえ」っていうんだけど、創業は確か40年以上前らしい。親父さんが一人でやってて、今は息子さんが引き継いで切り盛りしてるって話を常連のおじさんから聞いた。店内は4人掛けのテーブルが3つと、カウンターが5席くらい。昼の12時ちょっと過ぎに入ったら、ほぼ満席だった。
客層がまた面白くて、作業着の職人さん、スーツのサラリーマン、近所のおばちゃん、大学生っぽい子、もう完全にバラバラ。でもみんなリラックスした顔してるんだよ。「この店に来ると落ち着く」っていう空気感が店全体に漂ってる感じ。BGMもなく、食器の音と会話だけが聞こえる空間って、最近どこ行っても体験できないじゃないか。それだけで、なんか来てよかったなって思えた。
メニューがシンプルすぎてむしろ迷った
壁に貼られた手書きのメニューを見たら、品数がめちゃくちゃ少ない。日替わり定食、焼き魚定食、から揚げ定食、肉野菜炒め定食、あとカレーライスくらい。それだけ。サラダがどうとか、パスタがどうとか、そういうのは一切ない。
最初は「少なっ」って思ったんだけど、よく考えたら逆に潔くてかっこいいんだよな。「うちはこれだけをちゃんとやる」という職人的なスタンスが感じられて、なんか信頼できる気がしてくる。迷った末に、この日の日替わりだったサバの味噌煮定食を注文した。750円だった。今どきランチで750円って、正直安すぎて逆に心配になるレベルだ。
出てきた定食が、シンプルに完璧だった
注文してから10分ちょっとで出てきた定食を見た瞬間、思わず「うわ」って声が出た。サバの味噌煮がどっしりと皿の真ん中に鎮座してて、ご飯はてんこ盛り、味噌汁、小鉢が2品(ひじきの煮物と冷奴)、漬け物がついてる。見た目の話をするなら、インスタ映えとは程遠い。でも、なんか「本物感」があるんだよ。
食べてみると、サバがふっくらしてて、味噌のタレが濃すぎず薄すぎず絶妙なバランスで、ご飯が進む進む。味噌汁はシンプルなわかめと豆腐なのに、出汁がちゃんと効いてて、これだけで飲み物として成立するうまさがある。小鉢のひじきも丁寧に甘辛く煮てあって、手を抜いてる部分がどこにもない。チェーン店の定食が食べ物だとしたら、ここのは「料理」だなって感じた。語彙力なくてすまないけど、本当にそういう感覚だった。
お店の人との会話が、また良かった
食べ終わった後、カウンター越しに息子さんと少し話した。「おいしかったです」って言ったら、「ありがとうございます。毎日同じように作ってるだけですよ」ってさらっと言うんだよ。その一言がなんか刺さった。
毎日同じように作る、ってすごく簡単そうに聞こえるけど、実は一番難しいことだと思う。素材の状態も変わるし、気温も変わるし、体調だって変わる。それでも同じクオリティを出し続けるのが職人ってもんで、その「当たり前を当たり前にやり続ける」姿勢こそが40年以上愛され続けてる理由なんじゃないかと思った。なんか、食事しながら人生の大切なことを学んだ気分になった。大げさかもしれないけど、本当にそう感じた。
チェーン店にはない「体験」がそこにあった
帰り道、なんでこんなに満足感があるんだろうってずっと考えてた。味だけじゃない気がするんだよな。あの空間、あの会話、あの「誰かが丁寧に作ってくれた感」全部込みで、一つの体験になってる。
チェーン店って効率化されてて、どこで食べても同じ味が出てくる安心感があるけど、逆に言うと「その店じゃなくてもいい」んだよね。でも「めし処 さかえ」は、あの場所じゃないと味わえない。「代替できない価値」っていうのが、町の定食屋の最大の魅力なんだと思う。そういう店が街に残ってることが、なんか豊かさの証明な気がして、帰り道がちょっと嬉しかった。
結論、地元の定食屋は最高だ。新しいおしゃれなカフェや映えるランチスポットも好きだけど、たまにこういう店に来ると、食事の原点みたいなものを思い出せる気がする。これからも意識して地元の古い定食屋を開拓していこうと思ってるし、もし近所に気になってるけど入れてない店があるなら、勇気を出して扉を開けてみてほしい。たぶん後悔しないと思う。
中学生からテニスを始め、現在テニスコーチもしています。