楽器を始めたきっかけと続けるコツ|大人になってからでも遅くない話

「楽器、やってみたいな」って思ったことある人、けっこう多いんじゃないかと思う。でも「大人になってからじゃ遅い」とか「才能がないと無理」とか、なんとなく勝手にハードルを上げて諦めてきた人も多いはずだ。自分もそのひとりだった。でも実際に始めてみたら、そのハードルはほとんど自分の思い込みだったと気づいた。今日は楽器を始めたきっかけや、続けるためにやってよかったこと・失敗したことを正直に話してみようと思う。

きっかけは「かっこよかった」それだけだった

自分がギターを始めたのは28歳のときだ。きっかけは本当にシンプルで、友達のバーベキューで一人がさらっとギターを弾いたのを見て「めちゃくちゃかっこいい」と思ったこと、それだけだった。音楽的な素養があったわけでも、ずっと憧れていたわけでもない。純粋に「あんなふうに弾けたら楽しそうだな」という直感だった。

たぶん楽器を始める動機なんてそれで十分だと今は思う。「音楽が好きだから」「ずっと夢だったから」じゃなくても全然いい。「なんとなくかっこいい」という感覚は、じつはかなり強いモチベーションになる。理屈じゃない分、飽きにくいというか、感覚的に楽しめるんだよな。ピアノでも、ベースでも、ウクレレでも、始める理由はなんでもいいと思う。「弾いてみたい」と思った瞬間が、そのままスタートラインだ。

最初の1ヶ月が一番つらくて、一番大事だった

正直に言うと、最初の1ヶ月はしんどかった。Fコードで指が痛い、音がきれいに出ない、YouTubeの初心者向け動画を見ても全然追いつかない。「向いてないのかな」と何度も思った。でもここで辞めなかったことが、続けられた最大の理由だと思っている。

最初の壁は「才能がない証拠」じゃなくて、全員が通る道だ。ギターで言えばFコード、ピアノで言えば左右の手を別々に動かすこと、これはほぼ全員がつまずく。つまり「つまずいている」こと自体が正常な状態なんだよな。焦らずに、とにかく毎日少しだけ触る習慣をつけることが重要だった。1時間の練習より、15分を毎日続けるほうが確実に上達する。これは本当にそうだと実感している。

続けるコツは「目標を小さくすること」だった

途中で練習が止まりかけた時期が何度かあった。そのたびに自分を救ってくれたのが「目標を小さくする」という考え方だ。最初は「バンドでライブに出たい」とか「あの曲を完璧に弾けるようになりたい」とか、でっかい目標を持ちがちだ。でもそれだと達成までが長すぎて、途中で息切れする。

だから自分は「今週中にこのサビのフレーズだけ弾けるようにする」とか「このコード進行をスムーズに切り替えられるようにする」とか、超小さい単位で目標を設定するようにした。小さな目標をクリアする体験を積み重ねることで、自信と楽しさが続く。それが気づいたら大きな進歩になっているという感じだ。「完璧じゃなくていい、昨日より少しだけ良くなる」を意識するだけで、心のハードルがぐっと下がる。

仲間を作ったら一気に楽しくなった

一人で黙々と練習していた時期は、どこか孤独な作業になりがちだった。それが変わったのは、SNSで同じように大人から楽器を始めた人たちとつながったことがきっかけだ。同じ曲で練習している人と進捗を報告し合ったり、弾いてみた動画をシェアしたり、そういうやりとりが思った以上に楽しかった。

オフラインでも、近所の音楽スタジオで開かれている初心者向けのセッションイベントに参加してみたら、これがかなり刺激になった。上手い人の演奏を間近で見ると「自分もあんなふうに弾きたい」という気持ちが自然とわいてくる。楽器は一人でやるより、誰かと共有すると一気にモチベーションが上がる。教えてもらうだけじゃなくて、自分より少し初心者の人に教える側になることで、自分の理解もぐっと深まるのも面白い発見だった。

道具にちゃんとこだわったら気持ちが変わった

最初は「どうせ続かないかも」と思って、安い中古のギターで始めた。でも半年くらい経ったとき、思い切って少しいいギターに買い替えた。これが正直かなり効いた。弾きやすさが全然違うし、音がいいと弾くのが純粋に楽しい。「道具のせいにするな」という考え方もわかるけど、道具が自分の気持ちを後押ししてくれることも確かにあると思う。

楽器選びは「続ける気持ちへの投資」でもある。あまりにも安すぎるものは弾きにくくて、それが挫折の原因になることもある。かといって最初から高すぎるものを買う必要もない。初心者向けのセットでも品質の良いものは増えているので、自分に合った予算の中でできるだけ弾きやすいものを選ぶことをおすすめしたい。楽器屋さんで実際に触ってみると、直感的に「これだ」と思えるものに出会えることが多い。

楽器を始めることに、年齢も才能も関係ないとこの数年で本当に実感した。大事なのは「弾きたい」という気持ちと、諦めずに少しずつ続けることだけだ。続けていれば必ずある日突然「あ、弾けてる」という瞬間が来る。その瞬間の気持ちよさは、言葉では表しにくいけどかなり最高だ。まだ迷っている人がいたら、まず一歩踏み出してみてほしい。今が一番若いタイミングだし、始めるのに遅すぎることは絶対にないと思うから。

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