地元の定食屋が最高だった話|チェーン店じゃ味わえない「本物」がそこにあった
先週、ふらっと立ち寄った地元の定食屋が、マジで最高だった。別に特別な理由があったわけじゃない。昼飯どうしようかなーって歩いてたら、なんとなく気になって入っただけだ。外観はお世辞にもオシャレとは言えないし、手書きのメニューが貼り付けてあるガラス戸、なんか年季の入った暖簾。でも、その「いかにも」な感じが逆に気になって、気づいたら引き戸を開けてた。これが大正解だったんだよね。今日はそのときの話をざっくり書いてみる。
入った瞬間に「あ、ここいい店だ」ってわかった
引き戸を開けた瞬間、だしのいい匂いがふわっと来た。あの瞬間、もう「当たりだな」って確信した。匂いって正直だと思う。チェーン店とは明らかに違う、なんか家のご飯みたいな温かさがある香りだった。
店内はカウンターが5席くらいと、テーブルが2つだけ。昼の12時ちょっと過ぎに入ったんだけど、もう地元のおじさんたちでほぼ満席だった。それだけで信頼度が上がるよね。常連さんがいっぱいいる店はハズレが少ない、って個人的な経験則がある。
カウンターの端っこに滑り込んで、壁に貼ってあるメニューを見た。日替わり定食750円。安い。しかも内容がちゃんと書いてある。「本日:サバの味噌煮、小鉢2種、ご飯、味噌汁」。シンプルすぎるくらいシンプルだけど、なぜかそれが逆に食欲をそそった。迷わず日替わりを頼んだ。
出てきた料理のビジュアルが「ザ・定食」で最高だった
5分くらいで出てきた定食のトレーを見て、思わず「おお」って声が出た。サバの味噌煮がどーんと真ん中にあって、小鉢にはひじきの煮物と冷奴。味噌汁は豆腐とわかめ。ご飯はこんもり盛られてた。
見た目はシンプルそのものだけど、サバの色つやがすごくよくて、味噌がしっかり絡んでるのが伝わってくる。冷奴の上にはかつお節とねぎがちゃんとのってて、細かいところも丁寧だなって思った。
こういう「盛り付け頑張ってます!」みたいな主張がないのに、なんか美しく見える定食ってあると思う。素材と調理の力だけで勝負してる感じ、というか。写真映えとかそういう次元じゃなくて、「食べたい」っていう本能に直接訴えてくるビジュアルだった。
一口食べたら、ちょっと感動した
サバの味噌煮を一口食べた瞬間、「うまい」って思った。ただそれだけなんだけど、この「うまい」の純度がすごかった。余計な甘さがなくて、味噌のコクとサバの脂がちゃんとケンカしないで共存してる感じ。生姜も効いてて、臭みが全然ない。
ご飯との相性も完璧だった。味の強い味噌煮だから、ご飯をガンガン食べられる。気づいたらあっという間に半分以上なくなってた。
ひじきの煮物も、甘さと塩っけのバランスがよくて、これ単体でも酒のつまみになりそうなくらいちゃんとした味だった。小鉢一つひとつに手が込んでるのがわかって、なんか嬉しくなった。味噌汁も、だしがしっかり取れてるやつで、インスタントとは明らかに違う奥行きがあった。
全部食べ終わったとき、満足度がすごく高かった。お腹いっぱいっていうより、「ちゃんとした食事をした」っていう充実感があった。これはチェーン店では得られない感覚だと思う。
店主のおじさんが渋くてよかった
注文するときと、食器を下げてもらうときに少し話したんだけど、店主のおじさんが渋くていい人だった。口数は少ないんだけど、愛想がないわけじゃなくて、ちゃんと目で笑ってる感じの人だった。
「おいしかったです」って言ったら、「そうか、よかった」って短く返してくれた。それだけなんだけど、なんかよかった。変に馴れ馴れしくないし、かといって冷たくもない。「また来てほしいけど、無理に来なくていい」くらいの距離感がちょうどいい。
常連のおじさんたちとは普通に世間話してたから、常連になれば話せる人なんだと思う。こういうお店って、通ううちにちょっとずつ距離が縮まっていくタイプだよね。それがまたいい。最初から全開でフレンドリーな接客より、こういうじんわりした関係性の方が自分は好きだと気づいた。
チェーン店には戻れないな、って思った理由
帰り道、なんかじんわり幸せな気持ちで歩いてた。750円でこんな気持ちになれるなら安いもんだって思った。チェーン店の定食も別に嫌いじゃないんだけど、あの店で食べた後だと、なんか物足りない気がしてしまいそうだ。
何が違うのか考えてみると、やっぱり「作った人の顔が見える」ってことが大きいと思う。チェーン店はシステムで動いてるから、誰が作ってもある程度同じになる。それはそれですごいことなんだけど、今日の定食は「このおじさんが作った料理」っていうのが全部に滲み出てた。
レシピじゃなくて、長年の経験と感覚で作られたものって、食べればわかるんだよな。言語化は難しいけど、確かに伝わってくるものがある。そういうものを気軽に750円で食べられる場所が地元にあるって、実はすごく恵まれたことなんだなと思った。
正直、今まで地元の定食屋ってあんまり意識して入ったことがなかった。なんとなく「古くさい」とか「入りにくい」っていうイメージで避けてた気がする。でも今回みたいなことがあると、もったいなかったなって感じる。チェーン店の便利さや安定感は確かにあるけど、地元の小さなお店には、チェーンじゃ絶対に出せない「その人だけの味」がある。これからはもっと積極的に、地元の気になるお店に飛び込んでみようと思う。あのおじさんの定食屋にも、また来週くらいに行く予定だ。今度は魚以外のメニューも食べてみたい。
中学生からテニスを始め、現在テニスコーチもしています。