カメラを新調して世界が変わった話——スマホ写真から卒業した日のこと

ずっとスマホで写真を撮り続けてきた。「スマホで十分じゃん」って本気で思ってた。でも去年の秋、思い切って本格的なミラーレスカメラを買ったら、マジで世界の見え方が変わった。大げさに聞こえるかもしれないけど、これは本当の話だ。カメラを持ち歩くようになってから、日常の景色がぜんぜん違って見えるようになった。今日はその体験を正直に話してみようと思う。

「スマホで十分」って思ってた自分が恥ずかしい

正直に言う。カメラにお金を使うことに、長いあいだ抵抗があった。スマホのカメラは年々進化してるし、インスタに上げる程度なら画質なんて変わらないだろうって思ってたから。でも友人が撮った一枚の写真を見て、考えが変わった。

ふつうの公園で撮った紅葉の写真なのに、背景がとろけるようにぼけていて、葉っぱの質感がリアルで、なんかもう絵みたいだった。「これどのアプリで加工したの?」って聞いたら、「加工してないよ、カメラで撮っただけ」って言われて。そこで初めて、スマホとカメラの差を本当の意味で理解した。それまでの自分は、カメラの世界を知らないまま「十分」って言ってたんだと気づいた。知らないって怖いな、と思った瞬間だった。

どのカメラを買うか、めちゃくちゃ迷った

いざ買うぞと決めたら、今度はどれを選ぶかで沼にはまった。ミラーレス、一眼レフ、フルサイズ、APS-C……調べれば調べるほど用語が出てきて、最初は頭がパンクしそうだった。

YouTubeやブログを読みまくって、最終的に選んだのがSony α7C IIだった。フルサイズセンサーなのにボディがコンパクトで、持ち歩きやすいのが決め手だった。カメラ初心者がいきなりフルサイズ?って思う人もいるかもしれないけど、「どうせ買うなら後悔したくない」という気持ちが勝った。価格は正直かなり張ったけど、長く使えるものにお金をかけるのは正解だと思う。レンズは最初にキットレンズだけで十分だった。最初から全部そろえようとしなくてよかった。

カメラを持ち歩いたら、街の見え方が変わった

カメラを買ってまず気づいたのは、外を歩くときのアンテナが全然違うということだ。スマホしか持ってなかったころは、目的地に向かってただ歩くだけだった。でもカメラを持つようになってから、光の当たり方とか、路地の奥に見える景色とか、電柱の影の形とか、そういうものにいちいち目が止まるようになった。

「あ、これ撮りたい」って思う回数が、毎日何十倍にも増えた感じがする。近所の商店街、通勤路の交差点、いつも素通りしてた神社の境内……どこもぜんぶ「被写体」に見えてくる。世界が急に解像度を上げたみたいな感覚、といえば伝わるだろうか。カメラって撮影機材じゃなくて、世界を見るための「レンズ」なんだなと思った。これが一番大きな気づきだった。

撮れた写真を見返す時間が、地味に最高

カメラを買ってもうひとつ変わったのが、夜の時間の使い方だ。撮ってきた写真をPCに取り込んで、Lightroomで現像する時間がめちゃくちゃ好きになった。

RAWで撮影して自分で色を作る作業は、最初は難しく感じたけど、慣れてくると楽しくてしょうがない。露出を調整したり、色温度をいじったりしながら、自分の「好きな色」がだんだんわかってくるのが面白い。スマホのカメラはAIが自動で「いい感じ」にしてくれるけど、それって逆に言うと「自分の色じゃない」ってことでもある。現像作業を通じて、写真への解像度が上がった気がする。疲れた日の夜に、お茶を飲みながら写真を眺める時間が、今の自分にとってすごく大事な癒しになっている。

カメラを始めて半年、後悔は1ミリもない

α7C IIを買って半年が経った。正直、買う前は「使いこなせなかったらどうしよう」「結局スマホのほうが楽じゃん、ってなったら嫌だな」とも思っていた。でも今は、あのとき踏み出してよかったと心から思っている。

お金はかかった。勉強もした。でもそれ以上のものを確実にもらった。写真を撮る喜び、日常を発見する楽しさ、現像する充実感、そして「自分の目で世界を切り取る」という感覚。これはスマホだけでは絶対に得られなかったものだと思う。カメラって趣味の中でも、始めるのにちょっと勇気がいる部類だと思う。でも、もし少しでも気になっているなら、絶対に始めたほうがいい。世界の見え方が変わる体験は、お金には代えられない。

次は広角レンズに挑戦してみようと思ってる。街スナップをもっとうまく撮れるようになりたいし、いつか旅先でも納得のいく一枚が撮れたらいいな。カメラ沼、まだまだ深そうだけど——正直、そのことがちょっと楽しみだったりする。

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