スノーボードの道具選びで本当に悩んだ話——初心者が沼にハマった記録
今シーズンからスノーボードを本格的に始めようと決意して、まず最初にぶつかった壁が「道具選び」だった。スキー場に行くだけなら全部レンタルで済む話なんだけど、「どうせやるなら自分の板が欲しい」という気持ちが止まらなくて。で、いざ調べ始めたら情報が多すぎて頭がパンクしそうになった。あの沼にハマった数週間の記録を、同じように悩んでいる人のために残しておこうと思う。
まず「何を買えばいいか」すら分からなかった
スノーボードの道具って、板・ビンディング・ブーツ・ウェアと大きく分けても4つある。最初はなんとなく「板だけ買えばいいんじゃないの?」くらいの認識だったんだけど、調べれば調べるほど「板とビンディングの相性が大事」とか「ブーツのフィット感が上達に直結する」とか出てきて、どこから手をつければいいか完全に迷子になった。
特に困ったのが、ビンディングと板の規格の話。ブランドによって取り付けできない組み合わせがあるらしくて、「好きなやつを好きに買えばいい」というわけじゃないと知ったときは正直ため息が出た。ネットで「初心者 スノーボード 道具 セット」と検索しまくって、レビュー記事を何十個と読んだけど、書いてあることがバラバラで余計に混乱した。これは自分でショップに行くしかないなと思って、ようやく重い腰を上げた。
ショップに行ったら店員さんが神だった
近所のスポーツ量販店じゃなくて、スノーボード専門店に行ってみたんだけど、これが大正解だった。「何も分からないんですけど」って正直に言ったら、担当してくれた店員さんが丁寧に一から説明してくれた。
まず聞かれたのが「どんな滑り方をしたいか」という質問。グラトリ(グラウンドトリック)がやりたいのか、ゲレンデをカービングで気持ちよく滑りたいのか、パークでジャンプしたいのか……それによって板の形状や硬さ(フレックス)が全然変わってくるらしい。自分は「とりあえずゲレンデを自由に滑れるようになりたい」という答えしかできなかったんだけど、そこからオールマウンティン向けのやわらかめの板を勧めてもらえた。初心者には扱いやすくて上達が早いとのこと。なるほどと思いながらも、そこから「じゃあどのブランドにするか」問題が始まった。
ブランド選びで価格帯の現実を知った
店員さんに見せてもらった板の価格帯は、安いものでも3〜4万円台、良いものになると8万円以上する。ビンディングが1〜3万円、ブーツが1〜4万円。全部揃えると普通に10万円を超えてくる現実。これは事前に覚悟していたつもりだったけど、いざ目の前にすると「本当に続けられるのか?」という気持ちが正直よぎった。
ただ、店員さんから言われたのが「ブーツだけは妥協しないほうがいい」という一言。足に合わないブーツは滑りが上達しないどころか、痛くて滑る気がなくなるらしい。確かに言われてみれば、スノーボードって全部ブーツ経由で板に力を伝えるわけだから、ブーツのフィット感は最重要なんだと納得した。ここは予算を削らず、自分の足に合ったものをしっかり試着して選ぶことにした。逆に板はセールで型落ちのものを選んで、費用のバランスを取った。
ウェア選びは思ったより奥が深かった
板・ビンディング・ブーツを決めたあとに待っていたのがウェア問題。「とりあえず防水のアウターでいいんじゃないの?」と思っていたんだけど、スノーボードウェアって防水性・透湿性・保温性のバランスが大事で、スペックの見方が分からないと何を選べばいいかさっぱりだった。
耐水圧とか透湿性の数値が商品ごとにバラバラで、調べると「10,000mm以上あれば十分」とか「20,000mmないと厳しい」とか、こちらも情報が錯綜している。結局、ゴーグルとグローブは転倒時の怪我防止のためにもケチらないほうがいいという話を複数の人から聞いたので、ウェア本体はミドルレンジにして、グローブとゴーグルはしっかりしたものを選んだ。インナーはヒートテック系のものをすでに持っていたので、そこは節約できた。
結局どうなったか——選んで気づいたこと
最終的にかかったトータル費用はおよそ13万円ほど。最初の予算からは少しオーバーしたけど、後悔はない。むしろ全部自分で選んだ道具でゲレンデに立ったときの「これが全部自分のだ」という感覚は、レンタルでは絶対に味わえなかったと思う。
一番の気づきは「最初からネットで完結しようとしないほうがいい」ということ。情報収集はネットでできるけど、最終的な判断はリアルのショップで、自分の足でブーツを履いて、手で板を触って決めるべきだった。特にブーツは絶対に試着必須。ここを妥協すると後が辛い。あと、専門店の店員さんは本当に頼りになるので、恥ずかしがらずに何も知らないことを正直に伝えるのが一番の近道だと実感した。
今シーズンはこの道具を使って、まずはゲレンデを自由に滑れるようになることが目標だ。グラトリとかカービングとか、かっこいい滑りに憧れる気持ちはあるけど、まずは転ばずに降りてこられるようになりたい。道具選びの沼を抜けたら、次は技術の沼が待っているんだろうけど、それはそれで楽しみにしようと思っている。同じように道具選びで迷っている人の参考に少しでもなれば嬉しい。
中学生からテニスを始め、現在テニスコーチもしています。