キャンプ飯がうまくいった日の記録|初めて全部「おいしい」と思えたあの夜のこと
キャンプを始めてから何度か「飯テロ失敗」を経験してきた。肉は焦げる、パスタはくっつく、スープは薄い。でも先週末、初めて「全部うまくいった」と思える夜があった。場所は長野の山の中にある小さなキャンプ場。天気は快晴で、気温は夜になると少し肌寒いくらい。条件的には最高だったんだけど、それ以上に「準備」と「段取り」がちゃんとできていたのが大きかったと思う。今日はその日のことを、できるだけ細かく残しておこうと思って書いた。
今回作ったメニューと構成を先に整理しておく
メニューは全部で3品。スキレットで焼いたローズマリーチキン、アルミホイル包み焼きの野菜(ズッキーニ・パプリカ・しいたけ)、それとシンプルなトマトスープだ。品数自体はそんなに多くない。以前は「キャンプだから豪華にしよう」と張り切って5品以上作ろうとして、全部中途半端になっていた。今回はそこを反省して、3品に絞るという判断をした。これが正解だったと思う。一品一品に集中できるし、火の管理も楽になる。事前にスーパーで食材を全部カットして、ジップロックに入れて持っていったのも時短になって良かった。現地でやることを「焼くだけ・温めるだけ」にしておくのがキャンプ飯の鉄則だと実感した。
スキレットのチキンが想像の3倍うまかった話
スキレットは去年の秋に買ったやつで、シーズニングも何度かやってあったから状態は良かった。チキンは前日の夜から塩・こしょう・ローズマリー・オリーブオイルで漬け込んでおいた。現地での作業は「スキレットを熱して、皮目から焼くだけ」。これだけなのに、焼けた瞬間の音と香りが本当によくて、テンションが上がった。皮がパリッと仕上がったのは火加減のおかげだと思う。最初に強火でしっかり焼き色をつけて、その後は弱火でじっくり火を通すという基本をちゃんとやった。蓋代わりにアルミホイルをかぶせたのも正解で、肉汁が逃げずにジューシーに仕上がった。切ったときに「ちゃんと中まで火が通ってる」って確認できたときの安堵感、これはキャンプ飯ならではの喜びだと思う。
アルミホイル包み焼きは「ほったらかし」でいいのが最高
野菜の包み焼きは、チキンを焼いている間に焚き火台の端に置いておくだけ。バターとにんにく、塩をちょっと入れて包んだだけのシンプルなやつだ。これが本当に楽で、しかもうまい。ズッキーニはほくほくになるし、パプリカは甘みが増す。しいたけは水分が出てきてジューシーになる。包み焼きの何がいいかというと、失敗しにくいこと。焦がす心配がほぼないし、放置できるから他の作業に集中できる。キャンプ初心者にも絶対おすすめしたい調理法だと思う。唯一の注意点は、ホイルの閉じ方が甘いと汁が漏れること。これだけ気をつければあとは何も考えなくていい。焚き火の端で蒸し焼きにされている間、ただ待つだけなのが気持ち的にも楽だった。
トマトスープで「締め」ができたことの気持ちよさ
最後にシェラカップで作ったトマトスープが、この日の「締め」として機能した。缶のトマトと、コンソメ、少しのニンニク、水だけで作ったシンプルなやつ。それでも夜の山の中で飲むと、体に染み渡るようなおいしさがある。温かいスープがあるだけで食卓の雰囲気がガラッと変わるのを実感した。以前はスープを省いてメインだけで終わらせていたけど、あの日からスープは外せなくなった。食後にそのままシェラカップでコーヒーを作って、焚き火の前でぼーっとしていた時間が最高だった。料理が全部うまくいったあとの満足感って、普通の食事とは別次元の達成感がある気がする。「自分で火を起こして、自分で作った」というプロセスが加わるから、余計においしく感じるんだと思う。
うまくいった理由をあとから振り返ると、準備がすべてだった
今回うまくいった要因をあとから冷静に考えてみると、8割は事前準備だったと思う。食材のカットとマリネは前日に済ませておいた。道具の確認と忘れ物チェックも出発前にリストを見ながらやった。調理の順番も頭の中で一度シミュレーションしておいた。現地でバタバタしなかったのは、この準備のおかげだ。あと、メニューを絞ったこともやっぱり大きかった。キャンプ飯は「豪華さ」よりも「完成度」の方が満足感が高いということを、今回やっと体で理解できた気がする。次回は汚れた道具の洗い方ももう少し工夫したいとか、ダッチオーブンにも挑戦してみたいとか、またやりたいことが増えてきた。
あの夜みたいに「全部おいしかった」と思える日って、なかなかない。でもそれが再現できるということが今回わかった。特別な食材も、特別なスキルも必要ない。ちゃんと準備して、メニューを絞って、火加減に集中する。それだけでキャンプ飯は十分に最高になれる。次のキャンプはもう日程を決めてある。今度はダッチオーブンでパンを焼いてみようと思っている。うまくいったらまたここに書こうと思う。
中学生からテニスを始め、現在テニスコーチもしています。