ソロキャンプ初心者が盛大にやらかした話——失敗から学んだリアルな教訓
去年の秋、ずっとやってみたかったソロキャンプについに挑戦した。YouTubeで動画を10本以上見て、「なんとなくわかった気がする」という謎の自信を持って臨んだわけだけど、結果から言うと、ほぼ全ての工程で何かしら失敗した。笑えるレベルでやらかしまくったので、これからソロキャンプを始めようとしている人の参考になればと思って、恥を忍んで全部書くことにした。同じ失敗をしてほしくないし、逆に「これくらいなら大丈夫」という安心材料にもなれば嬉しい。
テントの設営に1時間以上かかった件
まず最初の洗礼がテントの設営だった。買ったのは「ワンタッチテント」という名前の商品で、動画では本当に30秒くらいでパッと広がっていた。なのに実際にやってみると、ペグを打つ順番がわからない、ガイロープの張り方がわからない、そもそもどっちが入り口かわからない、という三重苦。設営を始めたのが15時ごろだったのに、完成したのは16時半過ぎだった。周りのキャンパーたちが余裕でコーヒーを飲んでいる中、一人で汗だくになって格闘していた。
学んだこととしては、テントは絶対に自宅で一度練習してから行くべきだということ。広げる場所さえあれば庭でも公園でもできるし、事前にやっておくだけで現地のストレスが全然違う。ワンタッチという言葉を信じすぎてはいけない。
火起こしが全然できなくて夕飯が21時になった
テントの次は焚き火と夕飯の準備。ここでも盛大にやらかした。着火剤を買っていたのに、肝心のライターを忘れるという致命的なミスをやらかした。幸い隣のサイトのおじさんが貸してくれたけど、本当に冷や汗ものだった。
さらに、薪に火がついてもすぐ消える。原因は薪の組み方で、空気の通り道を全く考えずにただ積み上げていたせいだった。井桁型とか、ティピー型とか、ちゃんとした組み方があるらしいのだが、その知識がゼロだった。結果として夕飯のカレーができあがったのが21時過ぎ。真っ暗な中、ヘッドライトの光だけで食べたカレーはそれなりに美味しかったけど、疲れ果てていて味わう余裕がなかった。ライターは絶対に2本持っていくこと、これは鉄則だと思う。
夜中に寒さで目が覚めて一睡もできなかった
10月の初旬だったから「まあ多少は寒いかな」くらいに思っていた。でも実際の夜の気温は7度まで下がっていた。持っていったシュラフは「春夏用」で、快適温度が15度以上のやつ。完全に選択ミスだった。
夜中の2時ごろに寒さで目が覚めて、そこからは全然眠れなかった。持っていた服を全部着込んで、エコバッグを足にかぶせて、それでも寒い。シュラフ選びは季節と標高をちゃんと考慮しないといけないというのを体で学んだ。キャンプ場の標高が高いと、平地より5〜10度低くなることも普通にある。スペックの数字だけ見ずに、使用する環境に合ったものを選ぶことが大事だと痛感した。翌日は目の下にクマを作りながら撤収した。
荷物が多すぎて車から出すだけで疲れた
「念のために」「あったら便利かも」を繰り返した結果、荷物がとんでもない量になっていた。大型クーラーボックス、フォールディングテーブル2台、椅子2脚(なぜか2脚)、調理器具一式、食料3日分(1泊なのに)、読む予定のない本5冊。
駐車場からサイトまで30メートルくらいだったのに、運ぶだけで3往復した。しかも最後の荷物を運び終えたとき、すでに腰が痛くなっていた。ソロキャンプの荷物は「一人で一度に運べる量」を目安にするのが正解だと思う。サイトによっては駐車場から遠い場所もあるし、荷物が多いほど設営も撤収も時間がかかる。次からはバックパック一つに収まるくらいを目標にしようと決めた。
撤収時にペグを2本なくして帰った
最後のやらかしがペグの紛失。テント撤収時に地面からペグを抜いてまとめておいたはずが、草むらに紛れて2本行方不明になった。30分くらい探したけど見つからず、泣く泣く諦めて帰ってきた。
後から調べたら、ペグは目立つ色のものや、専用の収納袋にまとめて管理するのが基本らしい。地味な銀色のペグは特に草の中では見つけにくい。オレンジや赤など目立つカラーのペグに変えるか、抜いたらすぐ袋に入れるクセをつけるのが大事だと学んだ。小道具だけど紛失すると次のキャンプで困るし、キャンプ場のマナー的にも残してくるのはNGだ。
振り返ると、失敗だらけの一泊だったけど、それでもソロキャンプはすごく楽しかった。焚き火の前で一人でボーッとしていた時間は、日常では絶対に味わえない贅沢な時間だったと思う。失敗したからこそ「次はこうしよう」という具体的なイメージが持てたし、2回目のキャンプはかなりスムーズにいった。初心者のうちは失敗して当然だし、失敗してナンボくらいの気持ちで行くのがちょうどいい。これからソロキャンプを始める人は、ぜひこの記事を反面教師にして、最高の一泊を過ごしてほしい。
中学生からテニスを始め、現在テニスコーチもしています。