ソロキャンプ初心者が盛大に失敗した話――やらかして気づいたこと全部まとめ
去年の秋、ずっと憧れていたソロキャンプにようやく挑戦した。YouTubeで動画を何十本も見て、「これは余裕でしょ」と完全にナメてかかっていた。結果、盛大にやらかした。テントは立てられない、飯は食えない、夜は寒くて眠れない。もはや修行みたいな一夜だった。同じ轍を踏んでほしくないので、初心者が実際にやらかしたリアルな失敗談をここに全部書き残しておこうと思う。笑い話にするには、まだちょっと生々しいくらいだ。
テントの設営に1時間以上かかった
まず最初にやらかしたのが、テントの設営だ。事前に練習しておけばよかったのに、「現地でやればなんとかなるでしょ」と思っていた。これが大間違い。購入したのは安めのドーム型テントで、構造自体はシンプルなはずだった。でも実際にペグを打ったり、ポールを通したりしていると、どこが前でどこが後ろかわからなくなって頭が真っ白になる。説明書は小さくて読みにくいし、風が吹くとインナーテントがバタバタして余計に焦る。
日が暮れてから設営を始めたのも最悪だった。ヘッドライトはあったけど、両手を使いたい場面で手元が暗くてペグの位置がよく見えない。結局、1時間以上かけてどうにか立てたテントは、ロープがゆるゆるでペグも斜めに刺さっている有様だった。教訓は明確で、テントは自宅でちゃんと一度組み立てておくこと、そしてキャンプ場には昼過ぎには到着することだと痛感した。
焚き火がまったく起こせなかった
次の失敗が焚き火だ。ソロキャンプの醍醐味といえば焚き火だと思っていたし、それを一番楽しみにしていた。薪は現地で調達できると思って手ぶらで来たら、キャンプ場の売店はすでに閉まっていた。近くに落ちていた枝を集めたけど、雨上がりだったせいで全部しっとり湿っていた。ライターと着火剤は持っていたが、湿った木はどれだけ頑張っても燃えないということをそこで初めて知った。
煙ばかり出て、目が痛くて涙が止まらない。周りのキャンパーたちはパチパチと気持ちよさそうな焚き火を囲んでいるのに、自分だけ煙の中でうずくまっていた。完全に心が折れた瞬間だった。乾いた薪は事前に購入して持参するか、売店の営業時間を絶対に確認しておくべきだったと思う。着火剤も一種類ではなく、固形タイプと液体タイプを両方持っておくと安心だったかもしれない。
晩ごはんがほぼ食べられなかった
焚き火に失敗したため、料理計画も全崩壊した。計画していたのはスキレットでステーキを焼くというやつで、今考えると初心者がいきなりやる料理じゃないと思う。火が起こせないので当然スキレットは出番なし。カセットコンロを持ってきていたのが唯一の救いで、レトルトのカレーをお湯で温めて食べることにした。
でもそのカセットコンロも問題があった。ガス缶の残量を確認していなくて、お湯を沸かしている途中で火が消えた。結果、ぬるいカレーを暗闇の中でひとりで食べた。人生でいちばん侘しい食事だったかもしれない。初めてのソロキャンプは料理をシンプルにするべきで、お湯を注ぐだけのフリーズドライ食品か、すでに調理済みのものを持ち込むのが正解だと思った。火が使えなくても食べられるものを必ずひとつ以上確保しておくのが鉄則だ。
防寒対策が甘くて夜中に震えた
9月の後半というのは昼間は暖かくても、夜になると気温がガクっと下がる。これを完全に舐めていた。寝袋は「3シーズン対応」と書いてあったから大丈夫だと思っていたけど、テントの下に敷くグランドシートもマットも薄いものしか持っていなかった。地面からの冷えがじわじわと体に伝わってきて、夜中の2時くらいに目が覚めたら手足の感覚がなくなっていた。
寝袋に入ったまま膝を抱えてガタガタ震えていた。持ってきた衣類を全部着込んだけど、インフレーターマットなど断熱性の高いアイテムがないとどうにもならないことがわかった。防寒は「ちょっと大げさかな」と思うくらいの準備でちょうどいい。特に地面からの冷えは想像以上にきつく、寝袋の快適温度と実際の体感は別物だと思っておいたほうがいい。翌朝、近隣のベテランキャンパーに話したら「それは定番の洗礼だよ」と笑われた。
撤収作業で余計なトラブルが重なった
散々な夜が明けて、やっと帰れると思ったら撤収でもやらかした。テントをたたむ順番がわからず、濡れたままのフライシートをインナーと一緒に袋に押し込んだ。家に帰ってから開けたらカビ臭がして、帰宅後すぐに洗う羽目になった。ペグを抜き忘れて1本なくしたのも地味にショックだった。
チェックアウト時間ギリギリまでバタバタして、駐車場では荷物の積み込みがうまくいかず車のドアに荷物を挟んだ。撤収こそ余裕を持って動くべきで、前日の夜のうちに使わないものから片付けておくのがスムーズに帰るコツだと実感した。テント類は必ず乾燥させてから収納することも守らないと、次回使うときに後悔する。
初めてのソロキャンプは、正直ボロボロだった。でも不思議なことに、懲りていない自分がいる。むしろ「次はちゃんとやってやる」という謎のリベンジ精神が燃えあがっている。失敗したからこそ、何が本当に必要かがリアルにわかった。テントの事前練習、薪と火の準備、シンプルな食事、断熱マット、余裕のある撤収スケジュール。この5つを守るだけで、あの地獄の夜は劇的に改善できたはずだ。ソロキャンプを始めようとしている人には、まず失敗を恐れずに行ってみてほしいと思う。ただし、この記事を読んでから行ってほしい。
中学生からテニスを始め、現在テニスコーチもしています。