大人になってから「ショーシャンクの空に」を見直したら、全然違う映画に見えた

先週末、特に予定もなかったから久しぶりに映画でも見ようかと思って、サブスクをぼーっとスクロールしてたら「ショーシャンクの空に」が目に入った。確か最初に見たのは高校生のころで、「めちゃくちゃ感動した」という記憶だけはある。でも内容の細かいところはもうほとんど覚えてなくて、なんとなくもう一回見てみるかという気持ちで再生したんだ。そしたらこれが、正直びっくりするくらい「初めて見た映画」みたいな感覚だった。同じ映画なのに、こんなに受け取り方って変わるもんなんだなと思って、その感想を残しておきたくなった。

高校生のときは「感動した」だけで終わってた

最初に見たとき、正直なところ「泣ける映画」「主人公が報われてよかった」という感情で完結してたと思う。アンディが無実なのに刑務所に入れられて、ひたすら耐えて、最後に脱出して自由になる。そのカタルシスがすごくて、エンディングで号泣した記憶がある。でも今回見直してみたら、感動のポイントがまったく別のところにあったんだよね。高校生のときは「最後の逆転」ばかりに目がいってたけど、今は脱出する前の長い長い刑務所生活の描写のほうがずっしりくる。あの中でアンディが希望を捨てずにいられた理由というか、心の持ち方みたいなものが、今の自分にはリアルに刺さるようになってたんだと思う。

「希望」というテーマが30代になって初めて本当の意味でわかった気がした

作中でアンディが言う「希望は良いものだ、良いものは決して消えない」というセリフ、高校のときも聞いたはずなんだけど、なんか綺麗なセリフだなくらいにしか思ってなかった。でも今回はこのセリフが胸にめちゃくちゃ刺さった。30代になって社会に出て、思い通りにいかないことや、理不尽なことに何度もぶつかってきたからかもしれない。「希望を持ち続けること」って、実はかなりしんどい作業なんだよね。諦めたほうが楽なことも多い。そういう経験を積んだ上でアンディのあのセリフを聞くと、単なる綺麗ごとじゃなくて、本当に重い言葉として響いてくる。脱出というゴールに向かって20年近く黙々と穴を掘り続けた、その地道さの意味が今の自分にはわかる気がした。

レッドというキャラクターの見え方がガラッと変わった

高校生のときはアンディが主役で、レッドはその友人というくらいの認識だったんだけど、今回見直してみたらレッドのほうがむしろ主役なんじゃないかと感じた。物語はずっとレッドの視点で語られていて、彼が「希望なんて持たないほうがいい」という考え方から少しずつ変わっていく過程が、この映画の本当の軸なんだよね。レッドの変化こそがこの映画のテーマだと、大人になった今はそう読み取れた。若いころは自分をアンディに重ねて見てたと思うんだけど、今はどちらかというとレッドに近い感覚がある。長年の経験の中で少し諦め癖がついてしまっていて、それでも希望を取り戻していく、そういう人間の話として見ると全然違う映画になる。

映像と音楽の完成度に今さら気づいた

内容面だけじゃなくて、映像と音楽の話もしておきたい。高校生のころって正直そういうところまで意識して映画を見てなかったんだけど、今回は「この映画、画が本当に美しいな」と何度も思った。刑務所という閉塞的な空間をずっと舞台にしてるのに、光の使い方とか構図のせいで、なぜか息苦しさだけじゃない何かがある。屋上でビールを飲むシーンとか、図書館でレコードをスピーカーで流すシーンとか、あの「一瞬の自由」の描き方が本当に上手い。音楽もトーマス・ニューマンの楽曲がすごく効いてて、見終わった後もしばらく頭に残ってた。こういう技術的な部分を楽しめるようになったのも、映画をある程度見てきたからだと思う。

名作を見直すことで「今の自分」がわかる

今回の一番の収穫は、映画そのものの再発見もあったけど、「今の自分がこういうところに反応するんだ」という発見があったことだと思う。感動するポイントが変わってたり、注目するキャラクターが変わってたり、それって結局自分が何を経験して何を感じながら生きてきたかが出てるわけで。名作映画って、そういう意味で「自分の今の状態を映す鏡」みたいな機能があるんじゃないかと思った。若いころに見て感動した映画を、大人になってから見直すというのは、けっこうおすすめの体験だと思う。

というわけで、週末の映画の話が思ったより長くなってしまったんだけど、それくらい今回の「ショーシャンクの空に」の見直しは自分にとって濃い体験だった。次は「グッド・ウィル・ハンティング」か「アメリカン・ビューティー」あたりをまた引っ張り出して見てみようかと思ってる。どちらも学生のころに見た映画で、今見たらまた違う受け取り方ができそうで楽しみだ。みんなも昔好きだった映画、久しぶりに引っ張り出してみるといいかもしれない。きっと新しい発見があるはずだから。

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