ソロキャンプ初心者が盛大にやらかした話——失敗から学んだリアルな教訓
去年の秋、人生初のソロキャンプに行ってきた。YouTubeで動画を見まくって「これいけるっしょ」と完全に舐めてかかった結果、見事にやらかしまくった。テントは立たない、飯は作れない、夜は眠れない——そんな散々な一夜を過ごして帰ってきたわけだけど、今となってはいい思い出というか、むしろあの失敗があったから次が楽しくなったと思ってる。同じ轍を踏む人が減ればいいなと思って、恥ずかしいけど全部書いていく。
テントの設営に1時間以上かかって日が暮れた
最初にやらかしたのがテントの設営だ。家で一度も練習せずに現地に持ち込んだのが最大の失敗だった。購入したのはドーム型のソロテントで、説明書を見ながらやれば余裕だと思ってたんだけど、現地でいざ広げてみたら部品の名前もわからないし、ポールの差し込み口がどこかもよくわからない。
気づいたら周囲はどんどん暗くなってきて、ヘッドライトを取り出して作業するハメに。しかもペグ(テントを地面に固定する杭)の存在をほぼ理解していなくて、最初はペグなしで立てようとしてた。当然ふにゃふにゃで立たない。結局、隣のベテランキャンパーのおじさんに助けてもらって、ようやく設営完了。所要時間は1時間20分。完全に日が暮れてた。
教訓はシンプルで、自宅でテントを一度組み立てて収納まで練習すること。これだけで現地のストレスが劇的に変わると思う。広い公園とかでやっておくといい。
火起こしで30分消耗して心が折れかけた
テントをなんとか立てた後、次の関門が焚き火と夕飯の調理だった。焚き火台は買ってたし、着火剤も持ってた。でも薪の組み方とか、火が安定するまでの手順を全然理解していなかった。
着火剤に火をつけて薪を乗せる——それだけじゃダメなんだよ。細い薪から徐々に太い薪へ移行しないと火は育たないし、空気の通り道を作らないとすぐ消える。これを知らずに最初から太い薪をドカッと置いたもんだから、着火剤だけ燃え尽きて終わった。
その後も何度かトライしてようやく安定した火が作れたのは設営から1時間後。焚き火の基本「小さい火から育てる」というのは、頭で知っていても実際にやるとまったく違う話だと痛感した。初心者は着火剤を多めに持っていくことと、細い焚き付け用の木材を忘れずに準備することが大事だと思う。
調理道具を忘れてカップ麺だけで夜を越えた
これが一番笑えない失敗だ。夕飯は焚き火でスキレットを使って肉を焼く予定だったのに、スキレット本体を家に忘れてきた。バーナーのガス缶は持ってきたのに、バーナー本体も忘れた。食材だけがバッグの中に鎮座している。
結局、非常食として入れてたカップ麺をクッカー(これは持ってた)でお湯を沸かして食べた。暗い中、焚き火の明かりだけでカップ麺をすする——なんか哲学的な絵面ではあったけど、正直めちゃくちゃ悲しかった。準備した食材は翌朝そのまま持ち帰ることになった。
持ち物チェックリストを作ることの大切さをここで初めて理解した。「なんとなく必要そうなものを入れる」じゃなくて、料理ごとに必要な道具を書き出してリスト化する。特に調理関係は抜け漏れが起きやすいから、調理器具・食材・調味料・燃料と項目を細かく分けるといい。
夜中に寒すぎて3時間しか眠れなかった
10月の山間部のキャンプ場を選んだんだけど、夜の気温が想像以上に低かった。日中は20度近くあって「秋キャンプ気持ちいい」とか思ってたのに、夜中の2時ごろには5度を下回ってた。
持っていった寝袋は「快適温度10度」と書いてある安物で、完全にスペック不足。シュラフカバーもマットの断熱性も考えてなかった。地面からの冷気が背中からじわじわ上がってきて、途中から寒くて目が覚めた。服を全部重ね着して、タオルを体に巻いて、それでもガタガタ震えながら夜明けを待った。
寝袋の快適温度は実際の使用温度より5〜10度高い数値を目安に選ぶのが鉄則らしい。あと銀マットや断熱性の高いインフレーターマットで地面からの冷気をシャットアウトすることも同じくらい重要だ。防寒は上からじゃなくて下から対策するという意識を持っておくといい。
それでもソロキャンプが好きになった理由
散々な一夜を明かして、翌朝ヘロヘロで帰ったんだけど——なぜか「また行きたい」と思ってた。これが自分でも不思議だった。
たぶん、全部自分でやらなきゃいけない環境が、逆に面白かったんだと思う。失敗してもフォローしてくれる人がいないから、自分で考えて動く。それがしんどくもあり、達成感にもなってた。テントがなんとか立った瞬間とか、ようやく火が安定した瞬間とか、小さな成功体験が積み重なってく感じがよかった。
ソロキャンプの魅力は「全部自分でやりきる体験」にあると思う。失敗込みで自分だけの時間を過ごせる——それがやみつきになる理由だ。今ではチェックリストを作り、道具も少しずつアップグレードして、3回目のキャンプが楽しみで仕方ない状態になってる。
初めてのソロキャンプで失敗するのは、たぶん全員がやることだと思う。大事なのは失敗から学んで次に活かすことで、一度でも自分の力でフィールドを乗り越えると、ハマらずにはいられなくなる。これからソロキャンプを始めようとしてる人は、完璧な準備じゃなくていいからとにかく一回やってみてほしい。失敗の数だけ、次が楽しくなるから。
中学生からテニスを始め、現在テニスコーチもしています。