ワインのペアリングを試してみた——初心者が本気で料理と合わせてみたら世界が変わった
先週末、友人に「せっかくワイン飲むなら料理と合わせてみなよ」と言われて、初めてちゃんとペアリングというやつに挑戦してみた。正直これまでは「ワインはワイン、飯は飯」くらいの感覚で、なんとなくグラスに注いで飲んでいただけだった。でも実際にやってみたら、これが本当に面白くて、「なんで今まで気にしなかったんだろう」ってくらい感動してしまった。今日はその体験を丸ごとシェアしてみようと思う。
ペアリングって何?——そもそもの基本を押さえるところから始めた
まずペアリングという言葉自体、なんとなくはわかっていたけど、ちゃんと調べたことはなかった。簡単に言うと「ワインと料理の組み合わせを楽しむこと」で、互いの味を引き立て合う組み合わせを選ぶのがポイントらしい。
有名な基本ルールとして「赤ワインには肉、白ワインには魚」というのがある。これは聞いたことある人も多いと思う。ただ実際にはもっと細かくて、ワインのタンニンの強さや酸味のレベルによっても合う料理がかなり変わってくるみたいだ。たとえばタンニンが強い赤ワインは脂の多い肉と合い、逆に繊細な白身魚には酸味のある白ワインが向いている、という感じ。
最初はルールが多くて面倒だなと思っていたけど、「地域の料理には同じ地域のワインを合わせる」というシンプルな考え方を知ってから、だいぶ気が楽になった。イタリア料理にはイタリアワイン、フランス料理にはフランスワイン、みたいな感じでざっくり考えてもいいらしい。
実際にやってみた組み合わせ①——赤ワイン×牛肉のステーキ
まず定番中の定番からやってみようということで、スーパーで買ってきた牛のサーロインステーキと、チリ産のカベルネ・ソーヴィニヨンを合わせてみた。価格は1500円くらいのワインで、決して高くない。
結果から言うと、これが本当に感動的だった。ステーキを一口食べてからワインを飲むと、肉の脂っこさがスッと消えて、ワインのフルーティーな香りがふわっと広がる感じがした。逆にワインを先に飲んでから肉を食べると、肉の旨みがさらに強く感じられた。「なるほど、これがペアリングか」と声に出てしまうくらい納得感があった。
タンニンが脂肪と結合して口の中をさっぱりさせてくれる、という科学的な理由があるらしいんだけど、理屈よりも実際に体験した方がずっとわかりやすい。これは本当に試してみてほしい組み合わせだ。
実際にやってみた組み合わせ②——白ワイン×アクアパッツァ
次の日は魚料理に挑戦した。アクアパッツァを作って、イタリアのピノ・グリージョという白ワインと合わせてみた。これも1200円くらいのエントリークラスのワインだ。
アクアパッツァはトマトとアサリと白身魚を一緒に煮込んだ料理なんだけど、このワインと合わせたときの相性が本当によかった。ワインのさわやかな酸味がトマトの酸味と調和して、まるでひとつの料理のように感じられた。魚の淡白な味もワインが邪魔せず、むしろ後味をきれいに整えてくれる印象だった。
正直アクアパッツァは作るのがちょっと手間だったけど、このペアリングのために作った甲斐があったと思えるくらいの完成度だった。「イタリア料理にはイタリアワイン」という法則が、こんなにはっきり実感できるとは思っていなかった。
失敗した組み合わせも正直に話す——タンニン強めの赤×刺身
成功ばかりじゃなくて、失敗もあった。残っていたカベルネ・ソーヴィニヨンをもったいないから刺身と合わせてみたんだけど、これが見事にダメだった。
魚の生臭みがワインの鉄っぽさと混ざって、なんとも言えない不快な後味が口に残ってしまった。刺身もワインも単体ではおいしいのに、組み合わせた途端に両方がまずくなるというか、引き算になる感じ。これがいわゆる「ペアリングミス」というやつなんだと身をもって理解した。
後から調べたら、タンニンの強い赤ワインは魚の脂と反応して生臭みを増幅させてしまうらしい。魚に赤ワインを合わせたいなら、タンニンが少なくて軽めのピノ・ノワールあたりがいいみたいだ。失敗したおかげで「なぜダメなのか」がちゃんと理解できたし、次に活かせると思う。むしろいい経験だったと今では思っている。
ペアリングを通じて気づいたこと——ワインって「飲み物」じゃなくて「調味料」に近い
今回いくつか試してみて、一番大きな気づきは「ワインは料理の一部だ」ということだった。これまでワインはあくまでも飲み物、食事とは別のものとして考えていた。でもペアリングを意識して飲んでみると、ワインが料理の味を変えるし、料理がワインの味を変える。まるでソースや薬味みたいな役割を果たしているんだと実感した。
それからもうひとつ、高いワインじゃなくてもペアリングは十分楽しめるという発見も大きかった。今回使ったワインはどれも1000〜1500円台で、決して高級品ではない。それでもちゃんと料理と組み合わせれば、レストランで飲んでるような満足感が得られた。逆に言えば、どんなに高いワインでも料理と合わなければ台無しになる。値段より組み合わせの方が大事だ、というのは目からうろこだった。
ペアリングって難しそうで近づきにくいイメージがあったけど、基本ルールさえ押さえておけば、あとは自分の感覚で十分楽しめると思う。
今回初めてちゃんとワインペアリングに向き合ってみて、正直こんなに面白いとは思っていなかった。料理とワインが引き立て合う瞬間って、ちょっと感動的ですらある。次はスパークリングワインと揚げ物の組み合わせや、チーズとのペアリングも試してみたいと思っている。ワイン選びも料理選びも、「どう組み合わせようか」という視点が加わっただけで、グッと楽しくなった。もしまだペアリングを試したことがないなら、ぜひ一度やってみてほしい。週末の晩酌が格段にレベルアップするはずだ。
中学生からテニスを始め、現在テニスコーチもしています。