ピックルボールのパドル選びで悩みすぎた話——何を基準に選べばいいか全然わからなかった

ピックルボールを始めて数ヶ月が経った頃、ずっと借り物のパドルで練習していたんだけど、さすがにそろそろ自分のを買おうと思い立った。で、いざ調べ始めたら……これが思った以上に沼だった。素材、形状、重さ、グリップサイズ、価格帯。考えることが多すぎて、最初は何から手をつければいいのかすら分からなくて、結局パドルを買うまでに2週間以上かかった。同じように悩んでいる人の参考になればと思って、その時の話を書いてみる。

まず「何を見ればいいか」が分からなかった

テニスラケットを選ぶときもそれなりに悩んだ経験はあったんだけど、ピックルボールのパドル選びはちょっと勝手が違った。テニスならある程度「ブランドで選ぶ」という手が使えるけど、ピックルボールはまだ日本での認知度がそこまで高くないせいか、日本語の情報が少ない。英語のレビューサイトや海外のYouTubeを読み漁ることになった。

で、まず出てきたのが「コアの素材」という概念。ポリマーコア、ノモックスコア、アルミコアの3種類があって、それぞれ打球感や耐久性が違うらしい。ポリマーコアが現在の主流で、柔らかい打感とコントロールのバランスが良いと書いてあったけど、実際に打ったことがない状態でその説明を読んでも、正直ピンとこなかった。「柔らかい打感ってどんな感じ?」という疑問が解消されないまま、次の項目へ進む、みたいな感じで情報だけが積み重なっていった。

重さの違いで悩みすぎた件

パドルの重さは大体7オンス〜9オンス(約200〜255グラム)の範囲に収まることが多い。軽いパドルはコントロールがしやすくて手首への負担が少ない、重いパドルはパワーが出やすいけど疲れやすい、という説明をよく見かけた。

ここで自分が引っかかったのは「自分はコントロール派なのかパワー派なのか、そもそも分からない」という問題だった。初心者だから当然といえば当然なんだけど、自分のプレースタイルがまだ確立されていない段階で「あなたはどっち?」と聞かれても困る。

結局、何人かのコーチや先輩プレーヤーに聞いてみたところ、初心者は軽めの7〜8オンス前後を選んでおくのが無難というアドバイスをもらった。理由は「コントロールを身につけることが最優先だから」ということで、確かに納得感はある。ただ、これはあくまで一つの意見であって、人によってまた違うことを言う。それがまた悩みを深めた。

フェイスの形状とグリップサイズも無視できなかった

パドルのフェイス(打面)にも形状の違いがある。縦長のエロンゲートシェイプと、オーソドックスなワイドボディシェイプが主な2パターンで、縦長タイプはリーチが広くてスピンがかけやすい、横広タイプはスイートスポットが広くてミスしにくいという特徴がある。

これもやっぱり「実際に打ってみないと分からない」系の話で、頭で理解するのと体で感じるのは全然違う。近くのスポーツ施設でデモパドルを試打させてもらえる機会があって、そこで2〜3本打ち比べた経験が一番参考になった。

あとグリップサイズも地味に大事で、グリップが細すぎると手首に余計な力が入ってしまい、太すぎると細かい操作がしにくくなる。手の大きさに合わせるのが基本なんだけど、テニスと違ってピックルボールのパドルはグリップを後から巻き直して太くするのが一般的だと聞いて、「じゃあまず細めのを選んでおけばいいのか」という方向性がやっと出てきた感じだった。

価格帯でまた一悶着あった

パドルの価格は安いもので3,000円台から、高いものだと3万円を超えるものまで幅広い。最初は「初心者だし安いやつでいいか」と思っていたんだけど、調べていくうちに安すぎるパドルは耐久性が低かったり、打球感が独特すぎて変な癖がついてしまうリスクがあるという話を見て、ちょっと考え直した。

かといって最初から高級パドルを買うのも「続けるかどうかまだ分からないし……」という気持ちがあって踏み切れない。最終的に落ち着いたのは、8,000円〜15,000円くらいのミドルレンジが初心者には現実的なコスパゾーンという考え方だった。このあたりの価格帯なら素材や設計に一定のクオリティがあって、ある程度長く使えるというレビューが多かった。

実際に自分が購入したのも1万円前後のモデルで、今のところ特に不満はない。もっとうまくなってきたら、そのときに自分のプレースタイルに合った一本を選び直せばいいかなと思っている。

試打の機会を絶対に作るべきだと気づいた

パドル選びで一番後悔しているのは、最初の1週間をほぼネットの情報だけで完結させようとしていたことだ。スペックを調べて比較して、レビューを読み込んで……という作業を繰り返していたけど、結局一番参考になったのは前述した試打の体験だった。

ピックルボールはまだ競技人口が伸びている段階なので、各地のスポーツ施設やクラブで体験会や初心者向けのイベントが開催されていることが多い。そういう場に行くと、複数のパドルを試させてもらえることがあるし、経験者に直接話を聞けるのも大きい。ネットの情報はあくまで参考程度にして、実際に手に持って打ってみることが一番の近道だと思う。

スペックの数字よりも、「これ打ちやすいな」「なんか違和感あるな」という感覚の方が、初心者にとってはよっぽど信頼できる情報だった。

結局パドル選びは、完璧な答えがあるわけじゃなくて、自分がどんなプレーをしたいかによって変わってくるものだと思う。でも初心者のうちは「軽め・ミドル価格帯・コアはポリマー」という方向性をベースにして、あとは試打で感触を確かめるというやり方が一番ストレスが少ないんじゃないかと感じた。今使っているパドルにはそれなりに満足しているけど、もっと実力がついてきたらまた選び直す楽しみもある。それはそれで、ピックルボールを続ける一つのモチベーションになっている気がする。

おすすめの記事