楽器を始めたきっかけと続けるコツ|挫折しかけた私が3年続けられた理由
突然だけど、楽器って一度は「やってみたいな」って思ったことがある人、めちゃくちゃ多いと思う。でも実際に始めてみると、想像以上に難しくてすぐ挫折……なんてパターンも、これまたあるあるだったりする。かくいう私も、ギターを始めた最初の3ヶ月は「向いてないのかも」って何度も思った。それでも今は3年以上続けていて、気づいたら生活の一部になっている。今回は私が楽器を始めたきっかけと、続けるために実際に役立ったコツを正直に書いていこうと思う。
きっかけはライブで見た「あの一瞬」だった
私がギターを始めたのは、友達に誘われて行ったインディーズバンドのライブがきっかけだった。小さなライブハウスで、ボーカルの子がアコギを弾きながら歌っていて、その空気感にやられてしまったんだよね。「うまい」とか「プロっぽい」とかじゃなくて、なんか「自分もあんな空間を作れたら最高だな」って感覚。帰り道、友達と「ギターやってみようかな」って話して、翌週には楽器屋に行っていた。
思い返してみると、楽器を始めるきっかけって「感情が動いた瞬間」にあることが多いと思う。「かっこいい」「楽しそう」「やってみたい」っていう直感的な感情を大事にするのが一番の入口だった。逆に「実用的だから」とか「モテそうだから」みたいな理由だけだと、最初のしんどい時期に続かないことが多いみたい。もちろんそれが動機でも続けられる人はいるんだけど、個人的には「好きだから」というシンプルな理由が一番強いと感じている。
最初の壁は「Fコード」じゃなくて「自分との比較」だった
ギターを始めた人が最初にぶつかる壁として有名なのが「Fコード」。指を全部押さえるバレーコードで、確かにこれは最初は全然鳴らない。でも私が一番しんどかったのは、Fコードそのものよりも、YouTubeで「ギター始めました」みたいな動画を見て、自分と比べてしまうことだった。
「この人、始めて1ヶ月なのにもうこんなに弾けてる……」って見るたびに落ち込んで、練習する気が失せる。これ、今思うとめちゃくちゃ時間の無駄だったと思う。上達のスピードは人によって全然違うし、そもそもSNSやYouTubeに上がっている動画は「うまくいった瞬間」だけを切り取ったものだ。地道な練習シーンなんてほぼ出てこない。それに気づいてから、他の人の動画は「参考にする」ためだけに見るようにして、比較するのをやめた。するとちょっとずつ気持ちが楽になっていった。
続けるために本当に効いたコツ3つ
3年間でいろんな工夫を試してきたけど、特に効果があったと感じているのはこの3つだ。
まず一つ目は、「毎日5分でいい」というルールを自分に課したこと。最初は「1時間練習しなきゃ意味がない」と思っていたけど、それだと疲れているときに全くやらない日が増える。でも「5分だけ」なら正直やる気ゼロの日でもできる。そしてギターを手に取ったら、大体そのまま30分くらい弾いていたりする。続けるコツは「ハードルを下げること」に尽きると思う。
二つ目は、弾きたい曲を先に決めること。教則本を順番にこなすより、「この曲を弾けるようになりたい」という目標があるほうがモチベーションが全然違う。好きな曲のコードを調べて、まずそれだけ練習する。多少雑でも「弾けた感覚」を早く味わうのが大事だと気づいた。
三つ目は、弾いた記録を簡単につけること。日記とか大げさなものじゃなくて、スマホのメモに「今日Gコードの押さえ方を確認した」とか一言残すだけでいい。振り返ったときに「ちゃんと積み重ねてきたな」って思えるのが、じわじわと自信につながる。
楽器仲間ができると世界が変わる
一人でコツコツ練習するのも悪くないけど、私の場合は「一緒に弾く人」ができてから急に楽しくなった。SNSでギターを練習している人をフォローしたり、地元のサークルに顔を出したりしていたら、自然と同じような趣味の人たちと繋がれた。
仲間がいると、わからないことを気軽に聞けるし、「あの曲一緒にやってみよう」って会話が生まれる。それが新しい練習の目標になるんだよね。あと単純に、誰かに聞かせるというシチュエーションがあると、ちゃんと仕上げようという気持ちが生まれる。楽器は孤独な趣味に見えて、実はつながりを生むツールでもあると思っている。オンラインでも全然OKなので、同じ楽器をやっている人を探してみると一気に世界が広がる。
「うまくなること」より「好きでいること」を優先した
これは3年続けてみて、一番大切だと感じていることだ。楽器って、続けていれば当然少しずつうまくなる。でも「うまくならなきゃ」という気持ちが強くなりすぎると、純粋な楽しさが消えていく。私も一時期「もっと速く弾けないと」「もっとコードをスムーズに押さえないと」と焦り始めて、練習が義務みたいになってしまった時期があった。
そのときに立ち返ったのは、最初にライブで感じたあの「やってみたい」という気持ち。うまさよりも、楽器を手にしているその時間が楽しいかどうかのほうが大事だと思う。うまい下手よりも、好きかどうか。その感覚を大切にしていたら、気づいたら3年経っていたという感じだ。
楽器を始めるのに遅いタイミングなんてないし、続けるのに特別な才能もいらない。大事なのは、小さな「好き」を丁寧に育てていくことだと今は思っている。もし今「やってみようかな」と迷っているなら、難しく考えずに一歩踏み出してほしい。最初の一本を手に取る瞬間って、あとから振り返ると案外かけがえのない思い出になっているものだから。私はこれからも、ゆるく楽しくギターを続けていくつもりだ。
中学生からテニスを始め、現在テニスコーチもしています。