何周も見てしまうドラマの話——繰り返し見たくなる作品にはワケがある

最近また「あのドラマ」を見返してしまった。初めて見たのはもう数年前なのに、なんかふと「見たいな」って気持ちになって、結局最終話まで一気に見てしまうやつ。そういう経験って、ドラマ好きなら絶対あると思う。映画と違ってドラマって尺が長い分「また見るか」ってハードルが高いはずなのに、気づいたら何周もしてる。今回はそういう「何周も見てしまうドラマ」について、なぜそうなるのかとか、自分的に繰り返し見てしまう作品の話をゆるっとしていこうと思う。

そもそも「何周も見る」ドラマって何が違うのか

1回見て「面白かった」で終わるドラマと、何度も見返したくなるドラマって、何が違うんだろうってずっと考えてた。で、最近ようやく自分なりの答えが出てきた気がする。それは「ディテールの密度」だと思う。1回目に見たときは気づかなかった伏線とか、セリフの裏にある感情とか、キャラクターのちょっとした表情とか。そういう細かいところが後から「あっ、あそこはそういう意味だったのか」ってなる作品は、もう1回見たくなる。逆に、1回でスカッと全部わかるドラマは「面白かった」で完結しやすい。どっちが良い悪いじゃなくて、何周もしたくなるのはやっぱり「まだ見えてないものがある」と感じさせてくれる作品なんだと思う。あとは単純に「好きなキャラクターにまた会いたい」っていう感情的な理由も、正直かなり大きい。

自分が何周もしてしまった作品の話

個人的に一番周回数が多いのは、数年前に話題になった医療ドラマだ。(タイトルは割愛するけど、たぶん同じ経験してる人いると思う。)最初は「評判いいから見てみるか」くらいの気持ちで見始めて、1話目からもうダメだった。キャラクターの関係性とか、それぞれが抱えてるバックグラウンドとか、そういうのが丁寧に積み上げられていて、最終話の感動がちゃんと「1話からの積み重ね」として感じられる作り方をしてる。2周目は「あのセリフ、こんな早い段階で出てたんだ」って気づきがあって、3周目はもう完全に好きなシーンだけ見るみたいな感じになってた。「ながら見」でBGMみたいにかけてることもあるくらい、生活に馴染んでしまっている。こうなるともうそのドラマが「コンテンツ」じゃなくて「居場所」みたいな感覚になってくる。

何周かすることで初めて気づくこと

繰り返し見ることの一番の醍醐味って、「1周目には絶対わからないこと」に気づける点だと思う。例えば、あるキャラクターが終盤で裏切るシーンがあるとして、2周目で見ると序盤のセリフや行動に「あっ、もうここから匂わせてたじゃん」って気づく瞬間がある。あれって本当に気持ちいい。「やられた」って感じじゃなくて、「ちゃんと作ってくれてたんだな」って制作側への信頼みたいな感情が湧いてくる。あと、主人公じゃないキャラクターの表情や動きに注目できるようになるのも、繰り返し視聴の特権だと思う。1周目って無意識にメインキャラを追いがちだけど、2周目以降は「このシーン、後ろのキャラ何してる?」って視点が広がる。そうすると、また違う物語が見えてきたりして、同じ作品なのに新鮮な発見がある。

何周も見るための「環境」も大事だった

これ意外と盲点だったんだけど、何周もできるドラマって「見やすい環境が整ってる」ことも条件としてあると思う。配信サービスで見られる作品はやっぱり気軽に見返しやすい。「見たいな」と思ったらすぐ開けるから、ハードルが低い。逆に配信が終わってしまったやつは、Blu-rayや DVDを手元に置いておくかどうかで全然変わってくる。実際に自分も、特に好きな作品はBlu-rayを買って手元においてある。物理メディアで持っておくと「いつでも見られる」安心感がすごくて、それだけで満足度が上がる気もする。ストリーミングが当たり前の時代だけど、本当に好きな作品はちゃんと手元においておきたいって思うのは、何周も見たいドラマがあるからこそかもしれない。

「また見たくなる」ドラマが人生に与えてくれるもの

ちょっと大げさかもしれないけど、何周も見てしまうドラマって、自分にとって「心の避難所」みたいな存在になってることが多い。仕事で疲れた日とか、なんとなく気分が落ちてるときとか、「とりあえずあのドラマつけよう」ってなる。もう内容はわかってるのに、それでも見たくなる。それって、好きな音楽を何度も聴くのと似た感覚だと思う。新しい刺激じゃなくて、「慣れ親しんだ世界に帰る」感覚を求めてる。そういう作品を持ってることって、地味だけどすごく豊かなことだなと最近感じている。新しいドラマを開拓するのも楽しいけど、「またあれ見よう」って思える作品が手元にあるのは、それ以上に安心感がある。

結局のところ、何周も見てしまうドラマっていうのは「好き」の最上級形だと思う。時間をかけてでも、また会いに行きたいって思える作品に出会えることって、そう頻繁にあることじゃない。だからこそ、そういう作品に出会えたときは素直に大切にしたいし、何周でも遠慮なく見ればいいと思ってる。次の休みもたぶん、また「あのドラマ」を開いてしまう気がしている。それでいい。むしろそれが最高だ。あなたにも、そんな何周でも見たくなるドラマ、ある?

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