登山初心者が低山に初挑戦!準備から山頂まで正直に語る
先月、人生で初めて山に登った。といっても、エベレストとか富士山とかそういう話じゃない。標高600メートルちょっとの、地元では「ハイキングコースがある山」として知られているやつだ。友人に「低山なら初心者でも余裕だよ」と誘われて、軽い気持ちで「じゃあ行くか」と承諾したのがそもそもの始まり。でも実際に経験してみたら、思っていた以上にいろんな発見があった。今回はその一部始終を、ありのままに書いていこうと思う。
「低山だから楽勝」という甘い見通しが最初の失敗だった
正直に言うと、出発前の自分はかなり舐めていた。「600メートルくらいの山なら、ちょっとした散歩の延長でしょ」くらいの認識だった。だから準備もほぼゼロ。服装はスポーツジム用のTシャツとランニング用のショートパンツ、足元はふだん履きのスニーカー。これが後に猛烈に後悔することになる。
友人には事前に「ちゃんとした靴を用意しておいて」と言われていたのに、「スニーカーでいけるっしょ」と完全に無視した。山道に入って最初の15分くらいは「あ、これ意外と楽かも」と思っていた。だが、少し傾斜がきつくなったあたりから状況が一変する。ソールの薄いスニーカーでは、岩や木の根の上を歩くたびに足の裏がじんじんと痛んだし、滑って何度もヒヤッとした。低山でも「山は山」だったというのが、このとき身に染みて理解できた。
持ち物の大切さを山の中で痛感した話
靴だけじゃなく、持ち物の面でも甘さが露呈した。水は500mlのペットボトルを1本だけ持って行ったんだけど、登り始めて1時間もしないうちにほぼ飲み切ってしまった。夏の低山は湿度も高くて、想像以上に汗をかく。「これ、熱中症になるやつじゃないか」と少し焦った。
友人はハイドレーションパックを持参していて、余分に水も持っていたので分けてもらえてなんとかなったけど、もし一人だったらと思うとぞっとする。あとは行動食(歩きながらエネルギー補給するためのお菓子や食料)の概念を知らなくて、おなかが空いてもコンビニで買ったおにぎり1個しかなかった。山では補給も戦略のうちなんだと思い知った出来事だった。次回は絶対にしっかり準備する、と心の中で誓った。
それでも山頂に着いたときの感動は本物だった
ぼろぼろになりながらも、なんとか山頂に到達した。所要時間は約1時間40分。決して速いペースじゃなかったけど、山頂からの景色を見た瞬間、それまでのしんどさが一気に吹き飛んだ。視界が開けて、街が遠くまで広がっているのが見えた。風も気持ちよくて、なんというか「達成した」という感覚が体の中からじわっと広がってくる感じがした。
こんな感覚、日常生活ではなかなか味わえないな、と思った。仕事でプロジェクトが終わったときの達成感とも違う、もっとシンプルな満足感だった。「自分の足でここまで来た」という純粋な事実だけがそこにあるような感じ。登山にはまる人の気持ちが、ほんの少しだけわかった気がした瞬間だった。友人が「どうだった?」と聞いてきたとき、思わず「また来たい」と口から出ていた。
下山が意外とキツいという事実を知っておいてほしい
登山初心者あるあるかもしれないけど、自分は「登りが大変で下りは楽」だと思っていた。でも実際は全然そうじゃなかった。下りは膝への負担がかなりきつくて、途中から両膝がじんじんしてきた。特に段差が続く箇所では、一歩ずつ慎重に降りないと本当に危ない。焦って速く下ろうとすると、それこそ転倒リスクが上がる。
友人いわく、「登山での怪我は下山中に起きることが多い」らしい。確かに、登っているときより下っているときのほうが足元への集中力が必要で、疲れてきた後半は特にミスが起きやすい。ストックやトレッキングポールがあると膝の負担を大きく減らせるというのも後で知った。次に行くときは絶対に用意しようと思っている。装備って本当に大事だな、と改めて感じた。
初心者が低山登山に挑戦するなら、これだけは押さえておいてほしい
一通りの体験を経て、「これだけは事前に知っておきたかった」と思うことをまとめると、大きく3つある。まず一つ目は足元の装備で、登山靴かトレッキングシューズは絶対に用意するべきだということ。ふだん履きのスニーカーとは足への衝撃が全然違う。二つ目は水分と行動食の準備で、低山でも夏場は特に多めに持って行くのが正解。500mlじゃ全然足りない。
三つ目は山のルートを事前に調べておくこと。自分は友人任せだったからよかったけど、登山アプリを使って事前にコースタイムや難易度を確認しておくと安心感が全然違う。低山だからといって油断は禁物だし、逆にちゃんと準備さえすれば初心者でも十分楽しめる。この3点さえ抑えておけば、初めての低山登山はきっと良い思い出になると思う。
今回の初挑戦は、失敗もたくさんあったけど、それ以上に「また山に行きたい」という気持ちを芽生えさせてくれた体験だった。次回は装備もしっかり整えて、もう少し標高のある山に挑戦してみたいと思っている。登山って、始める前は「自分には関係ない趣味」だと思っていたのに、今ではすっかり興味が湧いている。これが登山沼の入口なのかもしれない。もし「ちょっと山でも登ってみようかな」と迷っている人がいたら、ぜひ低山から気軽に始めてみてほしい。きっと何かが変わると思う。
中学生からテニスを始め、現在テニスコーチもしています。