冬キャンプ初挑戦の体験記——寒さ・絶景・失敗をまるごと正直に語る

去年の12月、人生で初めて冬キャンプに行ってきた。きっかけは友人の「冬の方が虫いないし、空気澄んでて星めちゃくちゃきれいだよ」という一言。それだけで「じゃあ行くか」と決めてしまったのが正直なところだ。夏に数回キャンプ経験はあったものの、冬は完全に未知の世界。防寒対策とか、装備とか、何もわかってない状態で飛び込んだ。今回はその体験を、良かったことも失敗したことも含めて全部書いていこうと思う。

まず装備選びで思った以上に悩んだ

冬キャンプで一番重要と言われているのが寝袋(シュラフ)だと、調べれば調べるほどわかってきた。夏用のシュラフしか持っていなかった自分には、まず冬用寝袋を揃えるところからスタートだった。「快適温度」「限界温度」という表示があることを初めて知ったし、ダウン素材と化繊素材で値段も保温性もぜんぜん違うことも知った。結果的に楽天で購入した快適温度マイナス5度対応のダウンシュラフを選んだんだけど、これが後に本当に助かることになる。

他にもテントは冬対応のものがいいとか、インナーマットを二重にするといいとか、情報が多すぎて最初はパニック気味だった。結局、テントは友人から借りて、マットだけ追加購入という形に落ち着いた。装備選びだけで2週間くらいかかったと思う。初めての冬キャンプは「準備が9割」というのは本当だと体感した。

現地に着いた瞬間、空気の違いに驚いた

キャンプ場は長野県の山の中にあるところを選んだ。車で着いたのが昼の2時ごろで、その時点でもう気温は4度くらいしかなかった。吐く息が白くて、地面がところどころ凍っていて、「あ、これ本物の冬だ」と当たり前のことを実感した瞬間だった。

ただ、冬キャンプならではの静けさは想像以上だった。夏に行くと隣のサイトの声とか音楽とかが気になることがあるけど、冬は利用者が少なくて、聞こえてくるのは風の音と自分たちの話し声だけ。その静けさが逆に心地よくて、設営しながらもずっとテンションが上がっていた。冬キャンプは「静寂を楽しむ」という側面があると思う。夏とは全然違う楽しみ方だ。

夜の寒さは想像を超えていた——でも焚き火が最高だった

日が落ちるのが早い。16時半にはもう真っ暗に近い状態で、気温もぐんぐん下がった。夜の8時ごろには体感でマイナス2〜3度くらいだったと思う。防寒着は「これでもか」というくらい着込んでいたけど、じっとしていると足元からじわじわ冷えてくる感覚があった。

そんな中で焚き火の偉大さを改めて知った。焚き火の暖かさって、冬になって初めてその本当のありがたみがわかる気がする。火を囲みながら友人と話していると、寒いのに不思議と幸福感があった。スキレットで作ったチーズフォンデュも、熱々のコーヒーも、全部いつもの3倍くらいおいしく感じた。冬キャンプ、飯がうまい問題は本当だった。

ただ、薪の消費が夏よりも圧倒的に早いのは誤算だった。途中で足りなくなりそうになって焦ったので、冬は薪を多めに用意するのが鉄則だと学んだ。

朝の景色で「来てよかった」と思った

夜中は何度か寒くて目が覚めた。シュラフの中でできるだけ体を丸めて、なんとか朝まで過ごした。ぐっすり眠れたとは言いがたいけど、朝6時ごろに外に出たら、その景色で全部吹っ飛んだ。

霜で白くなった草地、山の稜線に広がるオレンジ色の朝焼け、どこまでも澄んだ空気。言葉にすると陳腐になるけど、本当に「きれいだ」としか言えない景色だった。友人が言っていた「空気が澄んでいる」という意味が、やっと体でわかった気がした。冬キャンプの朝は、他のどの季節とも違う特別な時間だと思う。この景色を見るためだけにまた来たい、と本気で思った。昨夜の寒さの記憶が一瞬でどこかに消えた。

初挑戦で気づいた反省点とリベンジしたいこと

楽しかったのは間違いないけど、反省点もいくつかあった。まず靴。防寒ブーツを持っていなくて、普通のスニーカーで行ったら足が死ぬほど冷えた。足元の防寒は本当に侮れない。次回は絶対に防寒ブーツを用意する。

それから、電源サイトにすればよかったという後悔もある。電気毛布が使えるだけで快適度がぜんぜん違うと帰ってから知った。今回は普通のサイトを選んでしまったので、次は電源サイトを予約しようと思っている。あとはホットカーペット、湯たんぽ、カイロの組み合わせ技をもっと研究したい。

それと、暖かい飲み物を入れるサーモボトルを持っていったのは大正解だった。夜中に温かいお湯が飲めるだけで精神的にだいぶ楽になる。これは冬キャンプの必携アイテムだと思う。

初めての冬キャンプ、総合評価は「最高だけど体力と準備が必要」だ。夏より格段に過酷なのは事実だけど、それを上回る静けさ、焚き火の温かさ、朝の景色がある。「寒いのが苦手だからキャンプは夏だけ」と思っている人にこそ、一度だけ挑戦してみてほしいと思う。きっと価値観が変わるはずだ。自分は来シーズンも絶対に冬キャンプに行く。今度はもっとしっかり準備して、もっと快適に楽しみたい。冬キャンプ、沼にはまりかけている自覚はある。

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