スパイスカレー専門店に行ってきた!本格スパイスの香りに完全ノックアウトされた話

先週末、ずっと気になっていたスパイスカレーの専門店にやっと行ってきた。友人から「あそこのカレーはマジでやばい」と何度も聞かされていて、でもなんとなく機会を逃し続けて数ヶ月。ようやく重い腰を上げて行ってみたら、想像をはるかに超える体験が待っていた。カレーに対してそこまで熱狂的なわけじゃなかった自分が、気づいたら「また来週も来たい」って思ってたんだから、よほどのことだったと思う。

店に入った瞬間からスパイスの洗礼を受ける

お店は住宅街の中にひっそりと構えていて、外観は正直かなり地味だった。「本当にここ?」って地図を二度見するくらいには目立たない。でも扉を開けた瞬間、話が変わった。スパイスの香りが一気にドッと押し寄せてきて、思わず「うわっ」って声が出るくらいの存在感だった。クミン、コリアンダー、カルダモン……名前はなんとなく知ってるけど、それが複雑に絡み合ったあの香りは言葉にするのが難しい。「いい匂い」ってシンプルに言ってもいいんだけど、もっと本能的に「ここにいたい」と思わせる何かがある。店内はカウンター席が中心の小さなお店で、席数は12〜13席くらい。BGMはジャズが小さく流れていて、落ち着いた雰囲気だった。昼の12時過ぎに着いたんだけど、すでに満席で15分ほど外で待った。人気店の洗礼を早速受けた感じだ。

メニューが多すぎて選べない問題、発生

席に案内されてメニューを受け取ったんだけど、これがまた悩ましかった。スパイスカレーってもっとシンプルな構成のお店が多い印象だったんだけど、ここはカレーの種類だけで10種類以上あって、さらに「あいがけ(2種盛り)」や「3種盛り」まで選べる。チキン、マトン、ひよこ豆、大根とレンズ豆、南インド風フィッシュ……どれも聞いただけでおいしそうで、全然絞り込めない。結局、店員さんに「初めてなんですけど、何がおすすめですか?」と聞いてしまった。すると「初めての方にはあいがけが多いですね。チキンと豆系を組み合わせると違いがわかりやすいですよ」とアドバイスをもらった。素直にそれに従って、チキンマサラとひよこ豆のカレーのあいがけを注文。ライスかナンかも選べたけど、スパイスカレーにはライスが合うと聞いていたのでライスにした。あとは付け合わせのラッサムスープも気になって追加注文した。

実際に食べてみて気づいたこと

運ばれてきたカレーを見て、まず見た目に驚いた。いわゆる「カレー色」じゃないんだよね。チキンマサラは深みのある赤茶色で、ひよこ豆のカレーは黄色みがかったやさしい色合い。それが白いライスの上に並んでいて、パクチーが少し添えられている。見た目だけで「これは食べ物じゃなくてアートだ」とまで思った(ちょっと大げさかもしれないけど)。食べてみると、最初にスパイスの香りが鼻に抜けて、そのあとじわじわと辛さがくる感じ。辛いんだけど、不快な辛さじゃなくて、スパイスが重なり合って複雑な旨味を作り出している感覚だった。チキンマサラはしっかりとした旨味とトマトの酸味が効いていて、ひよこ豆のは優しくてほっこりした味わい。ふたつを交互に食べると口の中でまた違う風景が広がる。ラッサムスープも飲んでみたら、スパイスが溶け込んだ薄めのスープで、口の中をリセットしてくれる感じがあって正解だったと思う。

スパイスカレーとふつうのカレーって何が違うの?

食べながら、というか食べ終わってから気になって店員さんにちょっと聞いてみた。スパイスカレーとふつうのカレーって何が違うのかって。丁寧に教えてくれたんだけど、大きな違いは「市販のカレールーを使わない」ことらしい。スパイスカレーでは、クミンやターメリック、チリ、コリアンダーなどのホールスパイスやパウダースパイスを組み合わせてゼロからカレーを作るんだそう。だから市販ルーに含まれる小麦粉や油脂が少なく、さらっとしたスープ状になるものが多いとのこと。スパイスの種類や組み合わせで味がガラッと変わるから、お店によって個性が全然違うのが面白いところらしい。確かに、これまで「カレーってだいたい同じ味だよな」と思っていたのが、今日一発で覆された気がする。ひとつのジャンルの中にこんなに奥行きがあるとは思っていなかった。スパイス好きな人がハマるのも納得だ。

ひとりでも行きやすい雰囲気がよかった

今回は一人で行ったんだけど、カウンター中心の店構えのおかげでまったく浮かなかった。周りを見渡してみると、ひとり客が半分以上いた。スパイスカレーって、なんか「一人で黙々と向き合う食べ物」としてのポジションがあるのかもしれない。香りと味に集中できるから、むしろ一人のほうがいい気すらした。店員さんも押しつけがましくなく、でも聞いたらちゃんと答えてくれるバランスで、居心地のよさという点でも満点だった。食後にチャイを注文したんだけど、これもしっかりスパイスが効いていて美味しかった。トータルで1時間ちょっといたと思うけど、全然長く感じなかった。それだけ空間として心地よかったんだと思う。

正直、スパイスカレーをここまで真剣に楽しめるとは思っていなかった。「カレーはカレーでしょ」ってどこかで思っていた自分が少し恥ずかしくなるくらい、奥深い世界だった。今度は別の種類のカレーも試してみたいし、スパイスカレーを出すお店を他にも開拓してみたいという気持ちになっている。ひとつの食体験がきっかけで、新しいジャンルへの扉が開く感じ、やっぱりグルメって面白い。次はマトンにも挑戦してみようと思っている。

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